ご挨拶
このたび、第30回日本家族看護学会学術集会を2023年9月9日(土)~10日(日)の2日間にわたり、大阪大学吹田キャンパス コンベンションセンター/保健学科講義棟において開催させていただくこととなりました。
大会テーマは、「Dyadic approach/もうひとつのいえづくり」といたしました。
Dyad(ダイアド)とは、家族の基礎となる二者関係あるいは相互作用を意味します。
看護職は、出産・育児・療養・介護・看取りといった健康課題に取り組んでいる、例えば夫婦・親子・介護者‐被介護者の関係性に働きかけています。また家族内だけで健康課題は解決するわけではないため、家族外とのつながりを促進する、ネットワークや居場所をつくる役割をも担っています。以上のコンセプトにもとづき、今大会では、そういった家族内外への働きかけをめぐる看護実践・研究・教育について議論できればと考えております。
キービジュアルデザインは、企画運営委員全員の投票により決定しました。モビール人形は、揺れ動く家族員の様々な特性を象徴し、人形たちが絡みつく木々、その色合いは、家族を取り巻くコミュニティや社会をできる限り深く豊かにイメージしています。
第30回を記念する今大会では、理事会企画30周年記念シンポジウムをはじめ3つのシンポジウムと特別講演、教育講演、一般演題、交流集会、事例検討会を現地開催いたします。徐々に現地での学術集会が増えてきたとはいうものの、皆さまにおかれましては、公私ともに大変な日々を過ごされてきたかと存じます。2023年9月にはコロナ禍が終息していることを願いつつも、オンデマンド配信プログラムも充実します。国際的・学際的なオンデマンド講義では、国内外の看護学研究者/実践者・家族療法家および家族社会学や法学の立場からの多彩なご講義も企画しております。市民公開講座は、会期中どなたでも、学術集会HPからご視聴頂けるように配信予定です。
詳細は、このHPを順次更新することにより、お伝えしてまいりますので、ご確認ください。
ひとりでも多くの皆様にご参加いただけますよう、心からお待ちしております。
第30回日本家族看護学会学術集会長
大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻
小児・家族看護学教室 教授
山崎 あけみ